2010年度ゼミ旅行 紀行文

新井 三保子

 

818() ≪第1日目≫

 

○旅館集合〜昼食

 

 金井、高沢と共に夜行バスに揺られながら、朝8時頃大阪に到着。集合まで時間があったので、朝マックをしたり、漫画喫茶に寄って、仮眠やこれから行く展示会や美術館の情報集めをするなどして時間を潰した。

その後、12時少し前に旅館に到着。全員集合し、いざ道頓堀へ。

 以前から大阪へ行きたいという願望があった私は、初めて目の前にするかに道楽や上部に観覧車がそびえ立つドン・キホーテを見て、テンションが上がりすぎて一人子供のように騒ぎながら、デジカメで写真を撮りまくっていた。その時たまたま撮ることが出来たベストショットがこれである。

 

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題名:かに on the head

 

かに道楽のかにのオブジェを撮っていたら、たまたま隣を歩いていた金井の頭にかにが乗っているようなショットである。

 それからしばらく歩き、お目当ての一つである、大阪の本場のたこ焼き屋、『大』に到着。空腹で仕方なかったので、注文したたこ焼きが出てきたときには早く食べたかったが、逸る気持ちを抑えてたこ焼きを撮影。目の前においしいものがあると、写真もおいしそうに撮れるものなんだなあとか思ってみたり。(笑)かつお節の艶がなんとまあ美しい。

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 ちなみに同じテーブルに座ったのは、古来、長南、樋口、私の4人。いい顔してる♪026

 

○国立国際美術館

 

お腹も膨れた所で、いざ国立国際美術館へ。この旅行で初めての展示会として、『束芋―断面の世代』と『横尾忠則全ポスター』展を見学。

 

・『束芋−断面の世代』

・『横尾忠則全ポスター』展

 

○新世界フィールドワーク

国立国際美術館を出発し、その後向かった先は通天閣。ここから、お待ちかねの自由じか…いえ、フィールドワークの開始!

 

 とりあえず、大阪の食文化を学ぼうと考えた金井、高沢、石戸、仲居、私の5人は、最も種類が豊富かつ手軽な値段で飲んで食べられ…いや、食文化を調査出来る店を発見し、入店。

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 お酒で一日の疲れを癒しつつ、名物の串カツを頬張り、上の写真のようなつまみを堪能しながら、ガールズトーク炸裂。かなり盛り上がった。

 

○通天閣

 食文化の調査を終えた私達が次に向かったのは、通天閣。下の写真は、まだ明るい時に撮った通天閣と、夜に撮影したそれである。夜になるにつれてどんどん賑わう店、たくさんの客、勢い良く飛び交う関西弁、そしてライトアップされた夜の通天閣。大阪は日が沈むにつれて何倍も魅力的になる街なんだと感じた。私は断然、後者の方が好きである。

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エレベーターを使い上部へ行くと、展望台があった。そこから見渡す大阪の街もまた好きだと感じた。5階へ上がると、ビリケン像を発見。なんと、この像の足を触ると幸運が訪れるという事なので、ひたすら触った。たくさんの観光客によってなでられた足は、まるで抉られたかのようにすり減っていた。自らの足をすり減らしてまでも他人に幸福を与えるビリケン様、まるでアンパンマンのように慈悲深いなあ。余談だが、最近やたらいい事がたくさん起こるのはもしかしたら足を触ったからなのかもしれない!()ありがとう、ビリケン様。

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その後は、徒歩で旅館に帰った。せっかくだから歩いて帰りたい!と言い出したのは実は私だったような…。しかし、予想以上に長い帰路の途中で串カツによって補充したエネルギーは切れ、電車で帰ればよかったと激しく後悔した。()

 

以上、知と美と食を堪能しつくし、すっかり大阪ラバーになった大満足の1日目。

 

819() ≪第2日目≫ 

 

○旅館出発〜京都国際マンガミュージアム

 

まるで広い庭付きのオシャレなカフェのような外観の京都国際マンガミュージアム!前日に行った国立国際美術館のようなイメージを想定していたのだが、それとは全く異なり驚いた。

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中に入り入場券を購入。お土産コーナーや、ショーケースに並ぶフィギュア、様々な言語で訳された日本漫画がずらりと並んだ本棚や『鉄腕アトム』のミュージカルの特設コーナー等、見所が満載であった。

 

しかし、これは序の口。更に進んでみると、学校を改装して作られた漫画図書館に到着!壁一面に本棚が並べられ、そこには夥しい数の少年誌や少女誌が年代別に敷き詰められていた。閲覧スペースも設けられており、たくさんの子供や大人が真剣に漫画を読み耽る姿が目に入った。親子や友達同士等、いろんなグループがいるようだった。村田蓮爾の作品やフィギュアの展示を見学した後、施設の表智之さんに漫画図書館内部を詳しく説明していただいた。ただ漫画が並べられているだけではなく、海外の漫画事情や、二次利用、漫画の歴史等を学べるコーナーも設置されており、わかりやすい解説と共に、漫画という分野の知識理解を深める事が出来た。表智之さん、本当にありがとうございました!

 

ちなみにこのおんなの子の名前はドグちゃん。元々は実写らしい。凄いデザインだな(笑)

 

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○お昼〜京都国立近代美術館

 

その後、オシャレなカフェレストランでランチ。パスタとサラダとパンのセットを注文。メニューの名前を忘れてしまったが、とにかく美味だった!

 

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その後足を運んだのは、京都国立近代美術館。ここで見学したのは『生存のエシックス』展だ。事前に調べた所、どうやら撮影が可能という珍しい展覧会だったので、ワクワクしながらカメラを構えて見学した。

 

その前に、入口にあった人工洞窟?と、水遊びの様子。

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洞窟の中は少し涼しく、スタッフの方から面白い形の陶器に注がれた水をいただいた。

 

 

 

 

↓先生が楽しそうに自転車を漕いでいる様子も激写!!いい笑顔ですね^^

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中に入ると…

 

 

↓宇宙で育った植物          ↓まるでアスレチックかのような造形物

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結構上るのが大変だった。                           写真左の一番高い所に行きたかったが怖くて断念。

 

 

↓回転ステージ

 

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不思議な展示物がたくさんあり、これはどんな技術を使っているのか、どんな仕組みなのかを考えるのが楽しかった(理解出来ない物もあったが)。一番残念だったのは、脳波を色として写し出せる装置を体験出来なかった事だ。自分の快さや不快が何色なのか知りたいと思ってとても楽しみにしていたのだが、どうやら一日に体験出来る人数が決まっているらしく、私達が行った時にはもうその人数を超えてしまっていたらしい。またいつかあの装置に巡り会えたら、絶対に確かめてやろう!と思った。

 

おまけ写真

 

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一通り展示を見た後、たまたまお土産コーナーで引いた恋みくじ。現実を突き付けられた。昨日食べ過ぎたから今日は自重しろって事なのかな(笑)改めてダイエット頑張ろうと決心するきっかけに。

 

○四条河原周辺フィールドワーク

 

興味のある漫画、フィギュアの世界と、科学×美術という新鮮な展示を楽しんだ後は、お待ちかね、フィールドワーク!さてさて、今日はどんなおいしい店が見つかるのか…!と、その前に、せっかく京都に来たからには、女子に大人気の京土産を見なければ始まらない!という事で、いろいろな土産屋をチェック!チェック!チェック!高沢と私は、京柄のデジカメを首から掛ける為のストラップを購入。ピンクにするか黄色で悩んでいたが、『新井は黄色が似合うよ!』という金井のアドバイスが背中を押してくれて黄色を購入。その後写真を撮るのが楽になって、更に楽しめたのは言うまでもない♪

そして、待ちに待った夕飯。随分歩いたのだが、なかなか良さそうな店が見つからず疲労困憊…。しかし、京料理が食べられるオシャレな居酒屋を発見し、そこに入る事にした。みんな疲れていたせいか、あまり会話を交わさなかった気がするが、それでも食欲が落ちる事はなかった。(笑)この日は足がとても疲れていたので、とっとと部屋に戻りベッドに潜りながらのガールズトーク。相談をしている内にいろいろあって、布団の中でちょっぴり涙を流したのは内緒である。(笑)

 

以上、笑いあり涙ありの京都の一日であった。

 

 

820()≪第3日目≫

○旅館出発〜宝塚市立手塚治虫記念館

 

3日目、日頃の運動不足のせいか少し疲れた体を頑張って動かしながら、いざ出発!

長い時間電車に揺られて到着したのは宝塚駅。花の道に沿って歩き向かった先は、宝塚市立手塚治虫記念館だ。外には火の鳥像がそびえ立っていた。中に入ると、アトムとサファイアの像が出迎えてくれた。等身大なのだろうか?可愛い^^100円消失事件が未解決のままであったが、チケットを手にした私達は早速展示を見る事に。まず見学したのは、治虫少年が子供時代に書いた作文や、自画像や昆虫のスケッチ。特にスケッチのレベルは相当で、まるで写真を見ているかのような丁寧さ、精密さであった。治虫という名前からもわかるように、虫に対する愛を感じられる展示だった。上の階に行くと、ジャングル大帝に関するコーナーを発見。漫画のコマや相関図と共に、ストーリーが年表としてわかりやすくまとめられていた。時間の関係であまりじっくりは見れなかったものの、物語の壮大さは感じ取る事が出来た。昨日家の近くの漫画喫茶にジャングル大帝が置いてある事がわかったので、時間がある時に読んでみようと思う。この記念館で私が一番心に残ったのは、『オサムとムサシ』というショートムービーである。この記念館にはミニシアターが設立されており、そこで数種類のムービーが流されているようだ。
手塚少年の虫を愛する心、漫画に対する思い、いじめを受けた辛い少年時代等がフィクションのアニメーションで描かれいた。終盤で、いじめっ子や憲兵が手塚少年の漫画の素晴らしさを認めるシーンがあったのだが、ついつい涙ぐんでしまった。このショートムービーのおかげで、手塚作品に対する見方が少し変わったように思う。その後は、土産コーナーを探索したりプリクラを撮ったりして過ごした。

 

○宝塚劇場とプチ・ミュージアム見学

 

ミュージカル部に所属していた私は、宝塚より四季派であるけれど、ミュージカルの展示ということでハイテンションに。なんと、実際にショーで使われる小物を身につけることが出来るコーナーがあったので、みんな体験しまくり。

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そして、先生のこの素敵なショットは、旅行中みんなの待受画像になったのだった(特に女子から人気でした)。

 衣装を近くでじっくり見ると、細かい所まで工夫されていて、そのこだわりに感激。こういう衣装を着こなせる美しい顔立ち、美しい姿勢のタカラジェンヌは本当に羨ましい!

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おまけ写真  食堂で食べたかに玉。絶品!

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○神戸ファッション美術館

 

その後モノレールに乗り、六甲アイランドにある神戸ファッション美術館にて「世界の衣装たち」展を見学。ロビーには、私たちと同年代、または年下の人の作品やデザイン画が飾られており、そのレベルの高さに圧倒された。中には、トイレットペーパーで作られたウエディングドレス作品も数点あり、いつも使っているただの紙がここまで変貌を遂げるのかとただただ感心するばかりであった。

 

まず展示されていたのは、様々なデザインのレースである。虫眼鏡で拡大して見てみると、人間の手では作るのは不可能だと思う細かさだった。レースはいつの時代も女性に愛され、廃ることのない貴重な布の一つなんだなと感じた。

次のフロアに行くと、世界中の民族衣装や王宮の衣装が飾られており、その種類の多さに驚いた。とても地味なものもあれば、日本でも着られているようなデザインのもの、人前ではあまりのも恥ずかしくて身につけられないような衣装が隅々に飾られていた。まるでロボットのような服があったのだが、日本のアニメがこういった所まで影響しているという事実がとても興味深かった。

 

更に進んでいくと、手袋を装着して展示されている服に触れるコーナーがあったのだが、直接触らないとその布の感触はわからないので、外したくて仕方なかった。(笑)

 

 

○三宮周辺フィールドワーク

 中華街に出向き、栗や肉まん、餡まんを食べながらのフィールドワーク。いろいろな店がありかなり迷ったが、一番端にあった中華料理屋で、11点で900円くらいの中華セットを食べた。

異人館を目指し、長い坂を歩いたため、体力をほぼ使い果たしてしまった。

高沢と将来について語りながら下る坂はとても気持ちのよいものであった。

 

以上、感動の涙や興奮の多い、たくさんの感情を楽しめた一日。

 

821()≪第4日目≫

 

○旅館出発〜上方演芸資料館

 

 4階にある展示室で様々な演芸に関する展示を見学。ミルクホール・スタアというレコードとラジオ番組が聴けるコーナーがあったり、お笑い写真館でカツラや鼻眼鏡などのお笑いグッズを装着して『ワッハ上方なりきり亭』と書かれた看板を背にして写真が撮ったりして楽しむことが出来た。演芸早わかり散歩道という、上方の演芸の歴史や、舞台衣等、約6万点の資料が展示されていた。

 

 演芸ライブラリーでは、テレビ映像900本、ラジオ音声1600本、演芸や喜劇に関する書籍が豊富に取りそろえられており、お年寄りの方もたくさん利用しているようだった。何といってもこのライブラリーは無料で利用可能なのだ。

 ゼミ生も何人かDVDをレンタルして観ていたようだが、堪え切れず吹き出している人が見受けられたのがとても面白かった。私も吹き出した人の一人であるが。(笑)

 

○昼食〜解散後

 その後、みんなでお好み焼きを食べに行った。お得な学生割引を発見し、ほぼ全員が財布に優しく本場のお好み焼きを堪能したのであった。どうやら有楽町にも店舗を構えているらしく、先日行ってみようと思ったが、残念ながらこの学割は大阪だけのもののようだ。

その後はカラオケに行ったり、金井のお勧めのカフェに行ったりと、のんびり過ごした。

 

頭と体をフル稼働させた、とても濃密なゼミ旅行であった。

 

 

 

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