長南 具宏

8月18日(水)

◎国立国際美術館「束芋−断面の世代」展・「横尾忠則全ポスター」展見学

 とりあえずこの美術館は入り口上部に建物と一体化しているような巨大な銀のオブジェが印象的だった。
展示の束芋は、住宅の断面図を描いたようなアニメーションがまず気になった。
個人的にはこれが意味するメッセージ性といったもの以上に、
どのようにこれを作ったのかという技術的な側面に関して観ていて非常に興味が湧いた。
また、抽象的でグロテスクでもあるイラストの数々はそれぞれ連続性が感じられ、
そこに作者のメッセージが見てとれるようであった。
絵のタッチや雰囲気そのものが自分の好きなタイプだったので自分の中での満足度は高かった。
 横尾忠則のポスターはまず展示されている数がホントに多かった。見るのが大変だった。
肝心の展示としては年代ごとに分けられているなどして制作スタイルの変遷が分かりやすかったと思う。
また、天井からポスターを吊り下げて展示するなど実験的で面白いとおもった。
じっくりこの作者の作品を見るのは初めてだったが、
色遣いや構図などインパクトの強い作品が多くかなり特徴的だった。

◎新世界フィールドワーク

ここまで来るのにすごく暑くて疲れた、
だからだろうか最初に入った串カツ屋で男子メンバーみんなと飲んだビールが凄い旨く感じたのがとても印象に残っている。
そのあと、街を散歩してみると裏のほうにさびれた映画館があって壁にはピンク映画のポスターがあって、
すごく昭和って感じがした。
いい雰囲気の映画館もあったし、ここは下町なんだなぁと、街の雰囲気と通天閣の下の王将に入って実感した。

8月19日(木)

◎京都国際マンガミュージアム

 ここが小学校を改装した場所だと知って、すごくわくわくした。
教育機関をマンガで再利用するセンスが素晴らしいと思った。
ここで、フィギュア展が行われていて、土偶から現在の一般的なフィギュアまでが展示されていた。
過去から現在に至るまでの子供のオモチャとしての人形やコレクションとしての人形などを通して、
このような文化が進化して受け継がれてきている様が興味深かった。
それから、村田蓮爾のイラストの展示があった。
このイラストレーターの作品は以前にもいくつか見たことがあったが、
展示として多くの作品を見るのは初めてだったので、いい機会だった。
写実的な絵でメカデザインに特徴があったように思う。
ここのブースはやけに外国の人がいた気がして国外にも広く評価されているのだろうかと思った。

◎京都国立近代美術館「生存のエシックス」展見学

 入り口横に土壁の小屋みたいなのがあって、その中と周辺で実演的な水を利用した展示がなされていた。
全体として科学的な内容であった。自分の体で体験できる展示が多く、
実際に音を聴いたり、アスレチックのような巨大なものによじ登ったりできたことが面白かった。
意外と短かったが凝縮されたものだったと思う。

◎フィールドワーク

 鴨川デルタの方まで足を伸ばした。
橋の上から鴨川デルタを眺めて河原で遊ぶ人や飛び石を渡る人など以外に人がいっぱいいた。
下に降りて、飛び石を渡る。
それから、中洲のところから川の流れや周りの人間を観察しながらいい雰囲気だったのでしばらくぼんやりして過ごす。
その後は、糺の森に入り下鴨神社を目指したが、着いたときにちょうど門が閉まってしまった。
仕方ないから森の中で見つけた野良猫の写真を撮っていると、
近所のおばちゃんらしき人が話しかけてきて、しばし世間話をする。
その後は、京都大学周辺まで散策して集合場所に戻った。




8月20日(金)

◎宝塚市立手塚治虫記念館見学

子供が親しみやすそうな館内デザインだったような気がした。
手塚治虫の生い立ちからの来歴が年表形式になっていた展示はわかりやすかったと思う。
また、途中の挿絵や写真も効果的に用いられていた。
館内のスクリーンで上映していたアニメは予想以上に質が高くおもしろかった。
同様のシーンが使いまわされるなど、
効率的に制作されている日本のアニメーションの特徴的なところも感じられた。


◎宝塚劇場と劇場内プチ・ミュージアム見学

衣装や写真を中心としたシンプルな展示であったが、紙吹雪体験や手形の展示、
小道具が手で触れてもいいように展示されているなどファンにとってはたまらないんだろうなぁと感じた。
あと、羽みたいなのつけて写真撮影できるのが見ていて面白かった。

◎神戸ファッション美術館「世界の衣装たち」展見学

ファッションというと華やかなイメージがあったが、世界の衣装展ということだろうか、意外と地味だなと感じた。
展示形式が途中まで一定であったということもあったかもしれないが…。
地域や文化の違いが衣服に大きく表れているということがよくわかったと同時に興味もかきたてられた。
詳しい解説などもあったが、割と明確な順路を設定してほしい僕的には自由すぎる展示になっている気がした。

◎三宮周辺フィールドワーク

開始からひたすら歩いていたような気がする。
暑い中歩いて、歩いて、一応の最終目的地と決めていたメリケン公園についた。
もう日も暮れかかっていて、いい感じの雰囲気だった。
最初の印象は、海に面していてえらく開けた解放感のある場所だなぁというのが大きかった。
座ってくつろいでいるうちに暗くなってきて、ライトアップされたタワーや街の夜景がきれいだった。
一通り楽しんだ後、街のほうに帰ると地図持った海外の観光客と思われる人から話しかけられて、場所聞かれた。
しかし、答えられず。一緒に地図見て探してあげればよかったかなと少し後悔した…。


8月21日(土)

◎上方演芸資料館(ワッハ上方)見学

手作り感のある庶民派資料館といったようなイメージだった。
こじんまりとした感じだがよくまとまっていたと思うし、
子供でも楽しめそうなところがあったりして幅広い層に向けられていた気がする。
3D対応の上映設備もあって映像的にも楽しめた。ただ目は疲れた。
個人的には途中の街並みのミニチュア展示にテンションが上がった。
あと、桂米朝さん関連が展示終盤のほうで充実していたのが印象に残った。

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